日本サッカー。
December 2, 2022日本のサッカー、いつからこれほど切れ味が鋭くなったのか。カウンターサッカーをすれば、どの国にも引けをとらないくらい速い。かつては強豪国がエースストライカーを温存して、後半に突き放したような戦いを、今の日本代表チームがしてる。
ドイツ戦は見れなかったのですが、多分、同じような展開だったのではなかったかと。スペイン線も、前半は完全に相手のペース(入りの五分はいい攻めしてたけど)。徹底的に日本に守られ、集中力が切れたのか、スペインのボール捌きにも荒さが出た頃に前半が終了。
すると、後半に入った途端、目の眩むような速攻ですよ。前半が緩かったので、キーパーも一瞬対応が遅れたのでしょう。野球でいえばスローボールを投げた後、高速スライダーのような幻惑効果であっという間に2得点。
実のところ、前半の戦いぶりを見て、さすがに今日は無理かと諦めたのです。。寝床に入り、やっぱり少しだけ、とテレビをつけなおしたら、もう逆転しているではないですか! 立ちあがりは、点が入りやすいのはわかるけど、一瞬にしてモニターの向こうの世界が変わっていることに、ここは本当に現実世界なのか、タイムスリップでもしたのかと疑っちゃいましたw。
そしてしても、堂安選手の絡むシュートの、美しいこと。(ハイライトでしか見ていませんがw)今日のシュートにも惚れ惚れしましたが、個人的には、ストライカーが裏に完璧な形で控えていたドイツ戦の同点ゴールが、ベストオブベスト。それを見たときは、ここまで日本のサッカーは進化したのかと、うなってしまいました。
でもって、三苫選手の高速ドリブルですよ。ボールを奪ってのカウンターから、ひとりで持ち上がり浅野選手へのラストパスなんかは、シュート回転の角度まで完璧でしたね。(惜しくも入らなかったけど)
川崎フロンターレが三冠をとった年に、すごい新人が出てきたなあ、と感心して見ていたのがほんの数年前。大卒だから、新人のときにすでに20代前半。10代から海外でプレーしてなんぼが主流になった時代の中で、新たな勇気と可能性を受けとっています。(鷺沼が原点と後で知りましたが、あんな東京の都心部に近いところから四人も代表が出ているとは。時代も変わりましたねえ)
中盤、コスタリカがドイツにリードしている時間帯があり、このままいけばスペインとドイツが敗退? と世界的なニュースの可能性にもワクワクしましたw。もちろん、日本の勝利だけで、世界を驚かしてます。誰もが言っていますが、優勝の常連でもある歴史的強豪国、ドイツとスペインの両方に勝ったんですから。(ドイツなんか、大惨事と言ってるそうです。サッカーの法則を間違えてるとかw)
それにしても、日本ってすごい国だなあと。
あれだけ、プレーが正直すぎる、きれいすぎる、と言われ続けながら、それを貫いて、きちんと結果を出してしまうんですから。(むろん、世界はベスト16突破以降の戦い方を考え、心身ともに削られないようケアしているとしても)
こういうのを誇りっていうんじゃないかと。日本という国の。
またひとつ、ターニングポイントの証人となれたことに、感謝。
(内藤まろ)